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2024.07.05

【捕鯨母船『日新丸』の部品を用いた作品も展示】『山田勇魚作品展-船出はせしか-』GINZA SIX5階にて開催中!

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東京都にあるGINZA SIXの5階にある”Artglorieux GALLERY OF TOKYO”にて、2024年7月4日(木)から10日(水)まで『山田勇魚作品展-船出はせしか-』が開催されています。

帰港シリーズ【長門】

15年間付喪神をテーマに活動を続けてきた立体造形作家である山田勇魚さんは、名前がクジラの古名である『勇魚』であることから、沈没船に宿った付喪神がクジラの姿となって故郷へ帰るストーリーを表現した『帰港シリーズ』などクジラをモチーフにした作品を制作してきました。

拾骨【日新丸】

今回の展示タイトル『船出はせしか』は万葉集の3893番「昨日こそ 船出はせしか いさなとり 比治奇の灘を 今日見つるかも」(航海が無事に終わり、船出したのが昨日のことのようだという趣旨の歌)から取っています。
36年間の役目を終えた国内唯一の捕鯨母船だった『日新丸』の部品を共同船舶株式会社から譲り受け、今年36歳になる山田さんが船の部品を用いた作品を発表します。

現代に生きる人々が薄らと感じている物に対する愛着・畏敬の念をカタチにしたいと語る山田さんは役目を終えた船の部品を手に何を想うのでしょうか。

山田勇魚さん
「今回発表する新作『拾骨【日新丸】』はモノを生物に見立てたインスタレーション作品です。火葬された骨を拾って骨壷に納める『拾骨』と思い出の品を分配して故人を偲ぶ「形見分け」の要素を取り入れています。
役目を終えたモノの部品を生物の形に並べ、鑑賞者が持ち帰る事で完成します。
昨年解体された捕鯨船日新丸の部品を並べ替えてニタリクジラの形にしました」

■山田勇魚作品展-船出はせしか-
期間:2024年7月4日(木)~10日(水)
時間:10:30~20:30※最終日は18:00閉場
場所:Artglorieux GALLERY OF TOKYO
   〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目10−1 GINZA SIX 5F

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