『くじらタウン』にもたびたび登場している、東京都・あきる野市のクジラ料理専門店『らじっく』が、待望の2号店をオープンしました。新店舗が立地しているのは、あきる野市のお隣に位置する東京都・昭島市。約200万年前に眠りについたことが推測される、「アキシマクジラ」の全身骨格化石が発掘されたことで知られるまちだから、クジラ料理専門店にはまさにうってつけ！　どんなお店になったのか、早速お邪魔してきました。

昭島はクジラ料理専門店を出店するのに最適なまちだと思っていた

お店は、今年2月にオープンしたばかり。「アキシマクジラ」にあやかって、『昭島くじらのらじっく』の店名で、昭島駅徒歩2分の地で営業しています。オーナーを務めるのは、捕鯨船乗組員として調査捕鯨に関わっていた経歴を持つ板花貴豊さん。鯨肉の楽しみ方を人一倍熟知している人が市内に出店してくれるだなんて、昭島市としても大歓迎であったことは間違いありません。

「自分にとっても長年の夢だったんですよ。昭島市内は、マンホールの蓋にもクジラが採用されているし、“昭島市民くじら祭”は歴史が長く、市民はみんなクジラが大好き。なのに市内でクジラ料理を堪能できる飲食店がなかったので、自分が出店することで、市民のみなさんにもっとクジラを好きになってもらえたらと考えました」と板花さん。

クジラの魅力をさまざまな角度から伝えたいと、焼き物、揚げ物、刺身、珍味などバラエティ豊かなメニューを用意しているだけでなく、ボトルにクジラがデザインされたお酒や、商品名の一部に「クジラ」や「ホエール」が入ったお酒も幅広くそろえています。

思わず写真を撮りたくなる！　他店ではなかなかお目にかかれない珍味がたくさん

専門店ならではのレアなメニューを楽しみたいなら、まず試してほしいのが「くじら珍味3種盛り」（1,600円税込、写真上）。8種類のラインナップから自分で3種類選べるメニューで、550円で単品でも注文できるので、4種類以上を試したり、気に入ったものだけ2皿目を頼んだりも可能です。

今回、チョイスしたのは、左から順番に、「ビリ醤油（歯ぐき）」「皮キムチ」「ベーコン醤油」の3種類。太平洋イワシクジラの歯ぐきを薄切りにして、ペッパー醤油で仕上げた「ビリ醤油」は、アワビのようにコリコリとした食感がヤミツキになる逸品です。ちなみに、「ビリ」とは歯ぐきのことですが、食感にちなんで「クジラあわび」の名前で供しているお店もあるのだそうです。

ニタリクジラの本皮を使った「皮キムチ」は、シャリッとした食感とピリ辛具合が心地よく、お酒が進んでしまうこと必至です。着色料、発色剤不使用の自家製ベーコンをにんにく醤油で味付けした「ベーコン醤油」は、捕鯨船乗組員時代、船上でこの食べ方で楽しまれていたことから、メニュー表では、「船での食べ方」のコメントとともに紹介されています。

食感も旨みも香りも抜群！　お酒が止まらなくなる一品料理

鮮度抜群の部位を生で楽しみたいなら、ぜひ試してほしいのが、ニタリクジラのハツ（心臓）のぶつ切りにネギとごま油をかけた「ぶつ切りハツのごま油がけ」（700円税込、写真上）です。赤肉の1.5倍の旨みがあると言われている部位に、香り高いごま油がトッピングされているなんて、食欲が増進されないわけがありません！　しかも、ハツは敢えて薄皮を残した状態にカットされているため、ユニークな食感も楽しむことができます。

家族みんなでシェアしたくなる一皿

お酒のつまみとしても、白米と一緒に食べても最高においしいのは、「くじらのロースト～スパイス風味～」（1,000円税込、写真上）です。クジラの食道をオリジナルスパイスでローストした逸品で、やわらかな食感なので、大きめにカットされた肉にそのままかぶりつくのも◎！　スパイスはカレー風味で子どもも大好きな味なので、家族での来店の際に注文するのもおすすめですよ。

濃厚な麺料理なのにメタボ対策になる一品って!?

炭水化物をガツンと楽しみたいなら、「くじらの油そば」（1,000円税込、写真上）はいかが？　オメガ3が豊富に含まれる鯨油をたっぷり使ったメニューなので、油そばでありながらメタボ対策できてしまうのがすごいところ！　麺は『五ノ神製麺所』の中太ストレート麺で、魚介系のかえしがしっかりと絡みます。トッピングに使われているのは、「くじらのロースト」と同じ食道で肉厚にカットされているので、一杯で食べ応え十分です。

今回紹介したメニュー以外にもさまざまなクジラ料理を楽しみたいなら、おまかせコース料理を利用するのも一手。初心者向けの「鯨おまかせコース」（3,500円税込）、ベーシックな「アキシマ鯨コース」（4,500円税込）、上級者用の「がっつり鯨コース」（7,000円税込）の3種類用意されていますが、どのコースも、前日までに予約すると500円割引になるから断然お得！　また、前述の通り、ベーコンは着色料、発色剤不使用で作られていますが、それ以外のメニューに関しても、「クジラの本当のおいしさを知ってもらうために余計な添加物は一切加えない」という方針で作られているので、安心してお楽しみくださいね。

■昭島くじらのらじっく
住所：〒196-0015 東京都昭島市昭和町２丁目７−４ 石野ビル 1F東側
電話：042-510-1163
営業時間：
・月・火・金・土
　17:00 – 22:00（L.O. 料理21:30 ドリンク21:45）
・水・木
　11:30 – 13:30 ／ 17:00 – 22:00（L.O. 料理21:30 ドリンク21:45）
定休日：日曜日

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