「巣鴨くじら祭り2023」開催! くじら料理のふるまい、くじらちびっこ寄席、くじら落語ワークショップと楽しみがいっぱい! | 耳ヨリくじら情報 | くじらタウン

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2023.11.29

「巣鴨くじら祭り2023」開催! くじら料理のふるまい、くじらちびっこ寄席、くじら落語ワークショップと楽しみがいっぱい!

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11月19日、東京・巣鴨の地蔵通り商店街入口の『眞性寺(しんしょうじ)』境内で、「巣鴨くじら祭り2023」が開催されました。2013年、日本捕鯨協会と巣鴨地蔵通り商店街振興組合によってスタートした後、2016年にはNPO海のくに・日本が中心となってさらにパワーアップした同イベント。2022年には、コロナ禍のオンライン開催を経て久しぶりのリアルでの開催ということで盛り上がりをみせましたが、今年はそれを上回るほどの大盛況!事前に申し込みをした子どもを対象とした「クジラ・ワークショップ」、同じく事前に申し込みをした人を対象とした「クジラ料理」のふるまい、「くじらちびっこ寄席~くじら落語ワークショップ」「くじら川柳入選作品の表彰式」など楽しい催しが盛りだくさんでした。

「クジラ・ワークショップ」で講師を務めたのは、「日本鯨類研究所」の早武真理子さん。「鯨」という漢字に「京」が含まれているのは、「京」という字が、「大きいこと、立派であること」という意味を持つためであるとの解説にはじまり、「魚とクジラの違い」「クジラの大きさ」「ヒゲクジラとハクジラの違い」「クジラの食べ物、食べる量」などをわかりやすく解説してくれました。

最後には、クジラの調理法や栄養素を解説。抗疲労成分やDHA、EPAなどを豊富に含有しているうえ、低脂肪・低コレステロールで身体にいいことが説明された後、ワークショップ参加者はクジラ料理の試食ができるとあって、親子ともども熱心に聞き入る姿が見られました。

事前申込者にも提供された「クジラ料理」は、「くじら竜田揚げ」と「くじら飯」の2品。赤身肉が主役の竜田揚げとクジラ皮が使われた炊き込みご飯は、同じ鯨肉でありながらまったく異なる食感、味わいであることを確認できる組み合わせ! 見た目にもリッチな内容で、料理が手渡されるとみんなうれしそうな笑顔を浮かべていました。

「くじらちびっこ寄席~くじら落語ワークショップ」で講師を務めたのは、「巣鴨くじら祭り」ではおなじみの三遊亭金八師匠です。「巣鴨くじら祭り2023」では、金八師匠が作詞と振付を手掛けた「巣鴨くじら踊り」がお披露目されました。今年も来場者に向けて何度も披露してくれた金八師匠。当日も会場内で踊る姿を何度も目撃されましたが、いざ寄席の時間となり高座にあがるとすっかり落語家の顔。蕎麦屋で冷たい蕎麦をすすめられたクジラが、「“モリ”は懲り懲りなんだ」と断ってあたたかい蕎麦を注文した小咄などで観客を笑わせたところで、小学5年生の中澤佳之くんを高座に招いて稽古をつけることに。

つかまえたねずみの大きさを自慢する男1に対して、男2が「小さいじゃねえか」と反論していると、つかまえられたねずみが「ちゅう(中)」と鳴くというシンプルな小咄をお題に挑戦する佳之くんの隣で、金八師匠はやさしい表情で見守りながらも丁寧に手ほどき。まるで本当の師匠と弟子のような微笑ましいふたりの姿に、会場全体がほっこりとやさしい気持ちになれたひとときでした。

落語ワークショップ後は、金八師匠が手書きで作成してきたビンゴが観客全員に配られ、急遽、ビンゴ大会がスタート! 鯨種や捕鯨基地、鯨肉の部位、クジラモチーフのキャラクター、クジラ料理などで埋められた5×5マスがあいていくのを楽しみながら、それぞれのキーワードについても学べるというユニークな仕様です。

マスがあいたクジラキャラクターのなかには、熊野地方の非公認キャラクター「ヨーホエル」、下関市のショッピングセンター『シーモール専門店街』のイメージキャラクター「しもるん」、東京外国語大学の学園祭「外語祭」のマスコットキャラクター「たふくじら」などもいましたが、すべてのキャラクターの姿かたちを頭に思い浮かべられた参加者はほとんどいなかったに違いなく、金八師匠のクジラ愛の強さがみんなに知れ渡るきっかけともなったゲームでした。

ちなみに、見事一列そろった先着5名は、金八師匠から手ぬぐいをプレゼントされて満面の笑み! レアなプレゼントだけに、周りのみんなにも自慢できそうですよね。

ビンゴ大会の後は、「くじら川柳」の対象・入選作品表彰式がおこなわれてお開き。子どもの部・大人の部ともにたくさんの応募があった「くじら川柳」は次回以降も作品募集がおこなわれる予定なので、今年応募し損ねた人は、ぜひ来年応募してくださいね!

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