耳ヨリくじら情報
7月に開催される『クジラ』がテーマのお祭りを2つご紹介!古来より岸に流れ着いたクジラを利用したり、クジラを捕ってその恩恵を授かってきた日本では、クジラに関する様々な伝説や歴史があります。
今回ご紹介する2つのお祭りでは地域で受け継がれてきたクジラの伝説や歴史が再現されているお祭りとなっており、迫力満点です!
相差の伝説が由来!『相差天王くじら祭り』
毎年7月14日(コロナの影響により今年は4年ぶりに開催)に行われている「相差天王くじら祭り」は豊漁感謝と航海安全を祈願するお祭りです。三重県鳥羽市相差町で受け継がれている1つの伝説が、このお祭りの由来となっています。
大小親子の鯨みこしが相差町内を練り歩き、相差音頭(おうさつおんど)に合わせ海女さんが踊ります。また露店も並び、伊勢海老汁などの海の幸のふるまいや花火大会が行われる予定です。
【開催概要】
『相差天王くじら祭り』
日程:2023年7月14日(金)13:30~21:00
住所:〒517-0032 三重県鳥羽市相差町
アクセス:
(バス)鳥羽バスセンターから、かもめバスにて約35分「相差」下車
(車)伊勢自動車道伊勢ICから伊勢二見鳥羽ライン鳥羽出口より約30分
【伝説】『鯨に乗った観音様』
奈良時代に1人の男が黄金の観音像を背中に乗せたクジラが泳いでいるのを見つけました。その観音像をクジラの背中から取るとクジラは石になってしまいました。男は、その観音像を家に持ち帰りました。その夜、観世音が枕元に立ち寝ている男に「青峯山に行きたい」と言ったため、観音像を青峯山正福寺(あおのみねさんしょうふくじ)に納めたそうです。その後、観音像は青峯山正福寺の十一面観音菩薩となり、乗ってきた鯨は龍宮池の鯨石になりました。
引用元:
・https://www.ijikasou.com/monthly/2017/07/
・https://www.iseshima-kanko.jp/spot/1542
古式捕鯨の様子を再現⁉『2023長門市通くじら祭り』
祭りが開催される山口県北部の地域では、古くから捕鯨が行われており、その中でも長門市青海島では江戸時代から明治時代にわたって古式捕鯨の基地として栄えました。1992年から続く「通くじら祭り」はそんなモリや網を使ってクジラを捕獲する古式捕鯨の実演がメインとなっており、後半にはクジラへの弔いの気持ちが込められた伝統の「鯨唄」も披露されます。
【開催概要】
『2023長門市通くじら祭り』
日程:2023年7月16日(日)9:00~13:00
会場:通(かよい)小浦埋立地(くじら資料館手前100m)
住所:〒759-4107 山口県長門市通382-1付近
アクセス:
(バス)JR山陰本線「長門市駅」から通(かよい)行きバスで約30分、「小浦」バス停下車、徒歩すぐ
(車)中国自動車道「美祢IC」から車で約60分
地域とクジラの関係が深く、背景を知ることでお祭りをもっと楽しむことができますね♪
今年の夏は伝統ある『クジラ』祭りで歴史に触れてみてはいかがでしょうか。