捕鯨母船『日新丸』最後の航海へ!今年11月に36年の船齢を全うし現役を引退 | 耳ヨリくじら情報 | くじらタウン

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2023.05.24

捕鯨母船『日新丸』最後の航海へ!今年11月に36年の船齢を全うし現役を引退

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共同船舶株式会社は、2023年5月23日(火)に日新丸船団を出航させ、今年の母船式捕鯨の操業を開始します。捕鯨母船として30年以上活躍してきた「日新丸」は今年11月に下関に入港して荷役を終えると36年の船齢を全うし現役を引退します。

当日は出航場所の広島県因島の港にて「日新丸」の最後の出航イベントとして、【捕鯨母船・日新丸最後の出港式「ありがとう日新丸」】のセレモニーが開催されました。

共同船舶㈱の所英樹社長は「これまで日新丸を支えてきていただいた皆さま深く感謝を申し上げます。沖合の捕鯨をこれからも続けていく覚悟です」と挨拶し、阿部敦男船団長は「本年の操業を最後に日新丸は現役を引退します。安全に最後の花道を飾って元気に戻ってきたい」と話しました。

船員の家族や関係者などに見送られながら、最後の航海へ出港しました。

日新丸とは

1987年に遠洋トロール船「筑前丸」として建造され、1991年からは調査捕鯨母船「第三日新丸」の後継船として改造し、「日新丸」として生まれかわりました。2019年の商業捕鯨再開まで調査事業に従事して、反捕鯨団体による妨害や2度に渡る火災などさまざまな苦難を乗り越え、日本の捕鯨の伝統と技術を継承し、悲願であった商業捕鯨の再開へと導きました。

新母船「関鯨丸」の完成イメージ図

新母船「関鯨丸(かんげいまる)」建造へ

共同船舶㈱は老朽化の進む「日新丸」にかわり、2021年2月から新母船の仕様について検討を開始し、同年8月には社内に新母船建造プロジェクトを立ち上げました。

新母船の仕様は電気推進船をベースにし、70トンクラスの揚鯨が可能となります。解剖甲板を屋外から屋内に変更し、衛生環境も強化。

今年2月には新母船の建造が始まり、3月には全国から公募した船名の中から「関鯨丸」に決定したことが公表されました。
関鯨丸は今後、6月21日に起工式、8月31日に進水式を迎え、来年3月に竣工、来年度から日新丸に代わり捕鯨母船として操業を開始します。

今後の関鯨丸の情報についてはくじらタウンでもお知らせ予定です。



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