耳ヨリくじら情報
関東屈指の”クジラの街”として知られる南房総・和田浦には、クジラ料理を堪能できる飲食店が多彩にそろっています。そのなかでも群を抜いてアットホームな雰囲気なのが、豊原眞二さん、三千子さん夫妻が切り盛りする『喫茶カムカム』。20年近くの歴史を持つ店でもともとは一般的な食事処でしたが、約7年前にふたりが店主となってからは、眞二さん、三千子さんの大らかな人柄ゆえか、近隣住民たちの憩いの場に。毎朝のようにコーヒーを飲みにきては、世間話に花を咲かせる人たちの笑顔で溢れているのだとか。
取材に訪れた当日にも、常連さんたちが「クジラ料理を撮りに来たの?」と地元のツチクジラ漁について熱く語ってくださり、住民の誰もがクジラへの関心が高いことが伝わってきます。
300円で朝から満腹になれる「くじらマフィン」
開店時間はなんと朝の7時。サーフィンや釣りを楽しんだ後の人、店のすぐそばのマンションに暮らす一人暮らしのご年輩の方などのお腹を満たしてくれるメニューのひとつが、「くじらマフィン」(写真上)。なんと300円という手ごろさなのに、ご覧の通りとってもボリューミー。揚げたてのクジラ肉と一緒にたっぷりのキャベツ、海苔、マスタードがサンドされたマフィンがあれば、一日の英気を養えそうです。使っているクジラはもちろん、地元・和田浦で水揚げされたツチクジラ。丁寧に臭み抜きされているので、芳醇なうまみだけを楽しめます。
こんな大判の竜田揚げ見たことない! 一度は食べたい「竜田揚げ定食」
ランチなどお腹にたっぷり余裕があるなら、まず試してほしいのが「竜田揚げ定食」(写真上/950円)。クジラ料理のなかではベーシックなメニューですが、この店の竜田揚げは大きさが別格。縦横の長さも厚みもけた違いの竜田揚げが3枚も乗っかったプレートの登場には目を見張ること必至です。味付けではしっかり濃いめで、ご飯がどんどん進みます♪
野菜たっぷりで栄養バランスもバッチリの「酢鯨定食」
一風変わったメニューを楽しみたいなら、「酢鯨(すげい)定食」(写真上/1,000円)はいかが? ネーミングから想像できる通り、酢豚の豚の代わりにクジラを使ったメニューです。栄養価の高いクジラと、色とりどりの野菜を豊富に摂取できるこちらのメニューも、白ごはんと相性抜群。白ごはんは大盛りにすることも可能なので、お腹いっぱい食べたいという人にはうってつけ。ただし、ご覧の通りのボリュームなので、お腹の空き具合を考えて量を調整してもらうのがよさそうですね。
白ご飯にくるっと巻くとウマい! 「漬け(刺身)定食」
そしてもうひとつのユニークなメニューが、「漬け(刺身)定食」(950円)です。漬けダレにしっかりと浸かったツチクジラの赤身で、白ご飯をくるりと巻いて口に運ぶのがおすすめの食べ方。お好みでニンニクや生姜をトッピングすれば、心地よい刺激も味わえます。
「キムチ炒め定食」「しょうが焼き定食」などのクジラメニューも充実
そのほか、「キムチ炒め定食」「しょうが焼き定食」「くじらベーコン」(単品)、「ミンクくじら」(単品)などバラエティ豊かなクジラメニューがそろっているので、ぜひ色々楽しんでみては? お店にたむろしている地元住民たちとの会話とセットで楽しめば、より一層ステキな思い出になること間違いなしですよ。
■喫茶カムカム
住所:千葉県南房総市和田町芝258-1
営業時間:7:00~14:00
定休日:不定休