【9月4日は「くじらの日」】新大久保『キムチドリアンカルダモン』ではクジラ料理講習会を開催 | 耳ヨリくじら情報 | くじらタウン

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2021.09.01

【9月4日は「くじらの日」】新大久保『キムチドリアンカルダモン』ではクジラ料理講習会を開催

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8月11日、新大久保駅直上に誕生した食の交流拠点『キムチドリアンカルダモン』で、食のプロのためのクジラ料理講習会が開催されました。開催目的は、9月4日の「くじらの日」に向けて、クジラのおいしさをより多くの人に知ってもらうこと。「くじらの日」の制定は2012年ですが、以降、日本各地でクジラ料理を楽しむイベントが開催されているんですよ♪

▲クリス森山氏

講師を務めたのは、築地場外市場『東印度カリー商会』や『JOJO BAR』で腕を振るっているほか、日本各地で開催される講習会などでもご活躍のクリス森山さん(写真上)。

当日は朝早くから、現在既にお店でクジラ料理を出されている飲食店、食メディアの編集者などさまざまな参加者が会場に集結しました。

▲ツチクジラのジャーキー風

イベント開始直後にまず参加者に配布されたのは、千葉・房総半島で食べられているツチクジラをジャーキー風に焼いたメニュー(写真上)。ツチクジラはほとんどが地元で消費されることから、現地の方以外は食べる機会もすくないため、参加者一同興味津々の様子です。

調理に使ったのは市販のシーズニング。特別な調味料などは敢えて使わないことで、「シンプルな調理法でも十分おいしいことを知ってもらえたら」と森山さん。都内では食べる機会がほとんどないツチクジラだからこそ、肉自体の味わいもしっかり確認してもらえるよう、ひとつメニューを紹介するごとに参加者全員に試食してもらいます。

すると、参加者からは「ウマいです! 昔食べたクジラの味と全然違う」の声も。地域によっても異なりますが、40代以上の世代だと給食でクジラを食べたことがある人や、自宅で両親がクジラベーコンを晩酌のアテにしていたという人も多いでしょうが、冷凍の技術などが当時から進化していることから、味や風味にも違いが感じられるのかもしれませんね。

▲ツチクジラのタレ

続いて用意されたのは、ツチクジラの「タレ」(写真上)。

房総半島で食べられているオーソドックスなツチクジラ料理といえばタレやしぐれ煮ですが、都内を拠点とするみなさんにとってはとても珍しいメニューのようで、調理中の森山さんに、「フライパンに油は引かなくていいんですか?」など質問が飛び交います。これに対して森山さんは、「炙るだけで十分おいしいから大丈夫。基本的には網焼きが適しているけど、オーブンで焼いてもおいしいですよ」とアドバイス。さらに、「ツチクジラは血が多いから、貧血予防のためにも若い女性には特におすすめの食材ですよ」などの豆知識も挟みながら説明していました。

▲クジラの皮の味噌漬け

続いては、ツチクジラではなくミンククジラを使ったメニューが登場。味噌をベースとした調味料に1週間ほど漬け込むんだ「クジラの皮の味噌漬け」は、お酒のつまみにもぴったり。「今日はお酒がほしくなるメニューばかりなのに、用意がなくてごめんなさいね」と謝りながらもさらに調理を続ける森山さん自身、おいしいクジラをお酒と一緒に楽しむのが大好きなのでしょう。

▲ツチクジラの刺身

さらに、ツチクジラの刺身(写真上)をお皿に盛りつけると、「生姜もニンニクも合うからいろんな調味料で試してみて」とコメント。参加者はめいめいに好みの調味料を手に取って試食すると、「血の味はするけど全然食べにくくない」と驚いた様子。

森山さんによると、ツチクジラは鉄分が豊富なことが特徴なので、それを全部取ってしまうとうまみそのものが薄れるので、鉄分の味わい自体を楽しむのがオツなのだとか。また、調理中にドリップがたくさん出てきた場合は、盛り付けのときにその部分を取ってあげれば、血なまぐさく感じにくくなるといいます。

▲焼肉

そう説明しながら、塩と胡椒のみで炒めたシンプルな焼肉メニュー(写真上)も提供。

▲おばいけ

さらに、一般的な市販品よりも肉厚に仕上げたおばいけ(写真上)などもテーブルに並べられると、参加者一同、部位ごと、調理法ごとの味わいの違いを堪能している様子でした。

イベント終了後、参加者のみなさんにお話を伺ったところ、「味噌漬けが特に気に入ったから、豆腐に載せたり、赤身と一緒に食べたりしてみたい」「うちの店はニタリクジラを出しているけど、ニタリとツチクジラの食べ比べメニューもおもしろいんじゃないかと思った」「これだけ料理の幅があるなんて、素材としてのポテンシャルがすごいと思った。クジラに興味を持ったから、世界ではどんなクジラ料理が食べられているかもっと知りたい」など十人十色の反応。房総の食文化のひとつであるツチクジラを通して、一人ひとりが新しいことにチャレンジするきっかけとなったに違いありません。

また、イベントに参加した料理人の中には、9月4日の「くじらの日」に合わせたキャンペーンを用意している人も。

そのうちの一店舗、東京都・西新橋の『鯨の胃袋』では、9月4日から9月11日まで(※5日は休業)、通常2,580円の「鯨の赤肉ミックス盛り」(写真上)を語呂にちなんで940円で提供。尾の身、赤身背肉、ハツがセットになったお得な一皿なので、この機会をどうぞお見逃しなく!

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