耳ヨリくじら情報
新しいくじら料理の数々と出逢える「くじらフェス」が11月26日に開催されました。「OSAKAくじらフェス」と題された今回のイベントでは、流通・飲食店関係者をメインとした、くじら料理の試食会。また、品見会も同時開催。会場となった大阪・梅田のヒルトン大阪には、オープン前からたくさんの人が押し寄せました。
イベント会場には、低カロリー高たんぱくかつ抗酸化物質「バレニン」を豊富に含むくじら肉を使ったメニューが多数登場。
くじらの伝統料理として、「くじら汁」、「くじらの刺身」、「おばけ(さらくじら)」、「くじらの握り」といったメニューが並びました。地域によっては給食にも登場していた「竜田揚げ」などの用意もあったため、懐かしさと、昔より進化した美味しさに舌鼓している来場者の方々。
また、人気のバルや居酒屋、食の情報メディアなどが、今回のイベントのために開発した“新しいくじら料理”がずらり。スパイシーで味わい深い「大人のくじらキーマカレー」、鯨肉のうまみを口いっぱいに感じられる「鯨赤身のイタリアンチーズから揚げ」、「鯨の自家製イタリアンソーセージ」、休日のブランチにもぴったりな「くじらハンバーグを使ったロコモコ」、「くじらのポキ丼」などのバラエティ豊かなメニューぞろいで、くじら料理の広がりをご提案。全種類制覇すべく、何度も列に並ぶお客さんで会場が大いに賑わいました。
さらに、創業以来30年間、さまざまなくじら料理でお客さんを楽しませ続けている東京・神田の「くじらのお宿一乃谷(いちのたに)」、創業67年目となる、くじら料理をメインとする大阪の和会席料理店「むらさき」、むらさきの大将からその味を受け継いだ「どおぞの」の3店舗は、実演形式で料理を提供。調理の合間にMCがマイクを向けると、素材選びのポイントやくじらの魅力について語ってくれました。
他にも会場の一角では、抹香鯨(まっこうくじら)の歯のみを使って工芸品やアクセサリーを製作している「くじら工芸」の展示販売もおこなわれていました。また、昭和29年から、大阪市中央卸売市場にて鯨肉を専門に小ロットでも販売をおこなっている「谷内商店」も出店。くじらに詳しい専門家と直接会話できる貴重な機会ということで、お客さんも興味津々の様子でした。
会場内のステージでは、共同船舶株式会社・生産チームの藤本さんが、くじらの生産風景などについてのミニトークを披露。くじらは全部で84の種が存在すること、そのうち捕獲されているのは、ミンククジラ、イワシクジラ、ニタリクジラの3種類であること、ニタリクジラの名前の由来は、イワシクジラに似ているから「似たり」だということなどの豆知識まで得られてお客さんも満足のご様子。さらに、スクリーンを使って、くじらを討つ瞬間の映像なども紹介。捕鯨船船内では、シャワーは真水を使えるが浴槽の湯は海水であることなども、写真と合わせて紹介されました。
スクリーンには、解体直後のくじらも部位別に映し出され、それぞれの部位の特徴についても説明されましたが、一部の部位は会場にも展示。普段は業者しか参加できない「品見会(しなみかい)」の様子を、一般のお客さんも味わうことができました。
500人以上の方が訪れたくじらフェス。くじらの広がりを感じられたイベントとなりました。
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【流通・飲食店関係者向け】OSAKAくじらフェス2019~大阪発!新しいくじら料理との出会い~
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【参加レポート】macaroni考案レシピも登場。「OSAKA くじらフェス2019」が開催