ヒゲクジラとハクジラ
エサをこす「クジラヒゲ」
ヒゲクジラ類は、「クジラヒゲ」という餌(えさ)をこしとる器官をもつ仲間のことです。
「クジラヒゲ」はヒゲといっても板のような形をしています。ヒゲクジラの顔を横から見ると、クジラヒゲが髪をとかすための「くし」のように並んでいて、これでエサをこしとります。上あごだけに200~400枚びっしり生えていて、下あごにはありません
エサの食べ方
ヒゲクジラ類のエサは動物プランクトンや小魚。
食事のときには、それらを海水ごと一気にまとめて、いったん口に入れます。
そしてそれをクジラヒゲに通していくと、プランクトンや小魚はクジラヒゲに引っかかって残り、海水は隙間から流れ出ていきます。
このようにクジラヒゲはエサをこすためのフィルターの役割をしていて、そのおかげでクジラはエサだけを食べることができるのです。
口のサイズも、一度にたくさんのエサと海水を口に入れられるよう大きくなっています。
その他の違い
ヒゲクジラ類の鼻のあな(噴気孔)は、人間のように2つあります。
主なヒゲクジラ
・イワシクジラ
・コククジラ
・ザトウクジラ
・シロナガスクジラ
・セミクジラ
・ナガスクジラ
・ニタリクジラ
・ホッキョククジラ
・ミンククジラ