オウギハクジラ《Stejenger’s beaked whale》 | くじらタウン

くじらの図鑑

2024.09.04

オウギハクジラ《Stejenger’s beaked whale》

Share :

分類

ハクジラ/アカボウクジラ科

体長

最大5.4m

食べるもの

深海のイカ

特徴

・名前の由来は、オスは大きな扇状の歯をもつことから和名は「扇歯鯨」(おうぎはくじら)となったと言われている。英名は1855年にアメリカの鯨類学者トゥルー(Frederick True)により記載され、最初の標本を発見した同僚の生物学者スタイネガー(Leonard Steineger)にちなんで命名。

・背面は黒く、腹面は色が淡い。頭と首の部分は白い

・成熟したオスには下あごから大きな扇状の歯が前向きに突き出していて、口を閉じた状態でも外に飛び出している

・胸ビレが小さく、背中の中央より後ろについた鎌型の背びれがついている

・アカボウクジラよりも吻部(※1)が長い

・大人の雄にはメロン(※2)がついている。メロンは平らで額の斜面と吻部とつながっている

・分布は北太平洋の温帯から亜寒帯域に分布

・目撃情報が少ない希少種

・日本近海にいる鯨類

※1吻部(ふんぶ)・・・口あるいはその周辺が前方へ突出している部分

※2メロン…ハクジラのクジラの頭部の中央にある脂肪組織。エコーロケーションの際に使用する器官ではないかと考えられている。

Share :