くじらの図鑑
分類
ヒゲクジラ/セミクジラ科
体長
18m程度
重さ
20~100t
※ t(トン)… 1t=1000kg
速度
時速約5~18km
食べるもの
動物プランクトン(カイアシ類)やオキアミ類を食べる
特徴
・背びれがなく浮上した時に小山のような背中が海面に浮かび上がり、この背中が美しいことから「背美(セミ)」や背中が乾きあがる「背乾(セビ)」などが和名のセミクジラの語源になっている
・好奇心が強く、人懐っこい性格や孤児のクジラを他の母クジラが交代で育てることがあることから”世界でもっとも優しい生物”と言われている。
・餌の食べ方は“漉(こ)しとり型”。口をあけたまま泳いで、クジラ髭のない正面からそのまま口に海水ごと餌を摂取して、ヒゲ板から水を出すことで、水中の餌のみを漉しとって食べている
・ずんぐりとした体形が特徴
・上頭部周辺にはカロシティという角質のこぶ状の隆起があり、上顎の先端にはボンネットと呼ばれる大きなコブがある。噴気孔(鼻の穴)や目の周辺にもコブがあり、このコブにはクジラジラミ等の寄生虫が寄生している
・ヒゲ板は長さ2~3m程あり左右それぞれに200~270枚生えている。暗い灰色がかった黒色で、細長く、剛毛は細い
・噴気は高さ2~3mでV字にみえる
・口は大きく弧を描いたように湾曲している
・胸ビレは幅広い
・体が大きく、死んでも沈まずに海に浮き、遊泳速度も遅く、油とヒゲが大量に取れたため捕鯨の対象となり数が19世紀に激減した。国際捕鯨委員会(IWC)での資源量推定値はこちらで見ることが出来る。
・日本近海にいる鯨類