「夏休み こども霞が関見学デー」にクジラについて学べるブースが登場! イルカ・クジラのイラスト入りカードゲームに熱中する子どもたちも! | 耳ヨリくじら情報 | くじらタウン

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2024.08.14

「夏休み こども霞が関見学デー」にクジラについて学べるブースが登場! イルカ・クジラのイラスト入りカードゲームに熱中する子どもたちも!

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子どもたちに広く社会を知ってもらうことを目的に、毎年、夏休み期間中に開催されている体験イベント「夏休み こども霞が関見学デー」が今年も開催されました。開催日は8月7日・8日の2日間。文部科学省をはじめとする各府省庁などが連携して、所轄の業務説明や関連業務について教えてくれるとあって、例年通り、多くの親子連れで賑わいをみせました。

農林水産業の管轄となる農業、畜産業、林業、水産業に携わる企業や研究所などが集結

開催場所は日本各地となりますが、中心となるのが、多くの省庁が集まる霞が関。そのひとつである農林水産省でも、さまざまなプログラムが実施されました。

プログラムの内容はもちろん、農業、畜産業、林業、水産業をはじめ、食料の安全・安定供給、農村の振興などに関わるもの。とはいラインナップの幅は極めて広く、たとえば獣医のコスチュームに着替えて診療器具を使える体験ブースもあれば、JASマークについて学べるブースも展開。

水産業に関連するプログラムとしては、かつおぶしを自分で削れるブースもあれば、その隣では、できたてのとろろ昆布の試食が配布されているなど、五感で楽しめるものが充実していました。

カードゲームやポスターを通して、クジラについて楽しく学べる展示が人気

もちろん、『一般財団法人日本鯨類研究所』『一般社団法人日本捕鯨協会』の協力によるプログラム「クジラについて学ぼう!」も、楽しく学べる工夫がいっぱい。大きなクジラのバルーンが展示された入口から展示ブースに足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが、さまざまな鯨種のクジラとイルカが描かれたカードゲーム。カードは1枚ごとに4分割されているので、イラストと文字を頼りにつなぎあわせていくことで、それぞれのクジラの全体像と鯨種名を確認できます。

イワシクジラやニタリクジラなどの捕鯨の対象となるクジラから、サワラクイルカ、ハシナガイルカ、ユメゴンドウなどのイルカまで描かれているので、ゲームにチャレンジしているうちに、いつのまにか鯨種名が記憶に刻まれそうです。

また、日本国内で捕鯨に関わっている地域、イルカ漁に関わっている地域、ホエールウォッチングができる地域を記したマップや、クジラの生態についての説明も展示。さらに、マッコウクジラの歯、ニタリクジラのヒゲ板や、ナガスクジラのヒゲ板を加工して作ったプレート、鯨骨を加工して作った三味線のバチなどの工芸品は、気軽に手に取って感触を確かめられるとあって、付き添いのお父さんお母さんも興味津々の様子で観察していました。

食としてのクジラの魅力もしっかり伝えていきたい

また、食としてのクジラの魅力についても知ってもらうべく、クジラの部位ごとの説明や調理法を解説した展示の前には、自宅に持ち帰ってじっくり楽しめるレシピ集などを用意。鯨肉は、魚と違って小さな骨などを取る必要もなく簡単に料理できるので、展示やパンフレットを見て興味を持った人には、ぜひ自宅での料理にもチャレンジしてもらえたらうれしいですね。また、刺身やベーコン、鯨肉の缶詰などは基本的に調理不要でそのまま食べられるので、スーパーで見かけたらぜひ試してみてくださいね。

イベント当日は、遠い南の海からやってきた「バレニンちゃん」が登場して会場を沸かせていましたが、バレニンちゃんの使命は「捕鯨の伝統と食文化を守ること」とのことなので、今後もクジラに関係するイベント会場には積極的に遊びに来てくれるはず!

今回参加出来なかった方も親子で楽しめるイベントとなっているので次回に是非参加してみてくださいね。

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