今年も日本各地でクジラにまつわるお祭りが開催されます。古くから伝わるクジラ伝説が由来のお祭りや古式捕鯨を再現したお祭りなど個性豊かなお祭りをご紹介します。今年の夏は日本各地のクジライベントを満喫してみてはいかがでしょうか！？

7月14日開催　山口県「2024長門市通くじら祭り」

山口県長門市で開催される「2024長門市 通くじら祭り（ながとし かよいくじらまつり）」は、古式捕鯨を再現するお祭りです。通（かよい）地域はクジラが迷い込みやすい湾状の地形で、江戸時代には古式捕鯨の基地として栄えました。「通くじら祭り」は、赤いふんどしを身に着けた人たちが銛や網を使って古式捕鯨を再現。後半にはクジラへの弔いの気持ちが込められた伝統の「通鯨唄」も披露されます。山口のクジラの歴史と文化を感じられるお祭りとなっています。

【開催概要】
『2024長門市通くじら祭り』
日程：2024年7月14日（日）9：00～13：00
会場：通（かよい）小浦埋立地（くじら資料館手前100m)
住所：〒759-4107 山口県長門市通382-1付近
アクセス：
（バス）JR山陰本線「長門市駅」から通（かよい）行きバスで約30分、「小浦」バス停下車、徒歩すぐ
（車）中国自動車道「美祢IC」から車で約60分

7月14日開催　三重県「相差天王くじら祭り」

三重県鳥羽市相差町で毎年7月14日に開催される「相差天王くじら祭り」は豊漁感謝と航海安全を祈願するお祭りです。この町で受け継がれている観音様がくじらに乗って現れたという伝説がお祭りの由来とされます。大小の親子の鯨みこしが相差町内を練り歩き、相差音頭（おうさつおんど）に合わせ海女さんが踊ります。お祭りのクライマックスには鯨みこしが海に担ぎこまれ、海上パレードが始まります。鯨が潮を噴くシーンは迫力満点です。他にも歌謡ショーや夜には花火が打ち上げられ見どころ満載のお祭りです。

【開催概要】
『相差天王くじら祭り』
日程：2024年7月14日（日）8:30～21:00
住所：〒517-0032　三重県鳥羽市相差町
アクセス：
（バス）鳥羽バスセンターから、かもめバスにて約35分「相差」下車
（車）伊勢自動車道伊勢ICから伊勢二見鳥羽ライン鳥羽出口より約30分

8月3日（土）4日（日）開催　大四日市まつり

三重県の四日市市で毎年8月の第一日曜とその前日に開催される四日市を代表するお祭りが「大四日市まつり」です。初日は「おどりの日」として踊り三昧な日となります。2日目は「郷土文化財と伝統芸能」を中心に四日市のネリや山車などをみて楽しむことができます。今年は中心市街地に拠点を持つ「勢州組」1艘の豪華絢爛な鯨船をみることができます。
鯨船行事は、かつて明神丸（南納屋町）、正一丸（東袋町）、勢州組（北納屋町）があって、それぞれ雨の日、晴の日、嵐の日の捕鯨の様子を再現していたといわれています。
今年見ることができる「勢州組」は、昭和37年の行事を最後に長らく休止していたところ、いったん別の地区に譲渡され行事が行われていました。その後に勢州組の古い鯨船は役目を終えることとなりましたが、10年前に中心市街地の有志が受け継ぐことになり、「新勢州丸」として市内の鯨船関係者有志の協力を得て、演技の復活を目指しています。

【開催概要】
『大四日市まつり』
日程：2024年8月3日（土）4日（日）
※会場やタイムスケジュールはホームページよりご確認下さい。

8月10日（土）開催　牡鹿くじら祭り

宮城県石巻市で開催される『牡鹿鯨まつり』は、昭和28年から開催されている、“捕鯨の町”牡鹿の文化の伝承と海難事故者の慰霊、鯨霊供養を込めて開催されているお祭りです。捕鯨船広場前で開催されるお祭りステージでは、地元小中学生による太鼓や踊りなどの様々な演目が繰り広げられ、夜には鮎川港より打ち上げられる花火を楽しめます。
また捕鯨船前広場では「鯨の炭火焼き」が無料で試食できるコーナーが設けられるなど、朝から夜まで盛りだくさんの内容となっています！

【開催概要】
『令和6年度 牡鹿鯨まつり』
日程：2024 年８月10日（土）
8:40～20:30
8:40～東日本大震災物故者供養　鯨霊供養　(如意輪山観音寺)
10:00～開会式・開会宣言
お祭りステージ
19:30～打ち上げ花火
会場：ホエールタウンおしか　捕鯨船前広場
住所：〒986-2523　宮城県石巻市鮎川浜南地内