耳ヨリくじら情報
クジラに触れる2日間
夏休みの自由研究に
「青少年のための科学の祭典2023全国大会」(日本科学技術振興財団主催)が7月29、30日の両日、東京・千代田区の科学技術館で開かれる。日本鯨類研究所は昨年に続き、今年もワークショップを開き「クジラを知ろう!実物大のクジラがやってくる!」と題し、鯨類について子供向けに分かりやすく説明する。夏休みの自由研究にも生かせる内容のイベントだ。ワークショップを担当する早武真理子広報室係長に内容や見どころについて話を聞いた。
――ワークショップの内容を教えてください。
早武係長
「くじらぬりえ」を使って鯨種や歯、ヒゲなどの体のつくりを分かりやすく説明するほか、どのクジラや部位を食べているか紹介する。クジラが食べられることを知らない子供がほとんどだと思うので、クジラはルールにのっとって捕獲し、食べられていることを分かりやすく伝えたい。
また実物にも触れてほしいので、イワシクジラやミンククジラのヒゲや、マッコウクジラの歯など、生物標本に触れる時間を設けている。実物を実際に見てもらうことで、大きさや特徴などを実感してほしい。工芸品も紹介するので、クジラがどのように昔から利用されてきたのか、知ってもらいたい。試食用にクジラの大和煮缶もプレゼントするので食べてみてほしい。
――実物大の巨大模型も登場するようですが。
早武係長
本物のヒゲクジラのヒゲを使った模型を設置する。これまでもさまざまなイベントに登場し、大人から子供まで人気を集めている。約2メートル台の巨大模型で、クジラが餌を食べようとする瞬間を切り取っている。実際ヒゲに触れて、その大きさを体感してほしい。
展示のほかにも、同館実験スタジアムRで映画「鯨のレストラン」(八木景子監督)のダイジェスト版を上映する。
昨年のワークショップ詳細はこちらから
▼イベント内容
「青少年のための科学の祭典2023全国大会」
開催場所:科学技術館1階イベントホール・屋外
開催住所:東京都千代田区北の丸公園2-1
開催日時:7月29、30日 午前9時30分~午後4時
入場料:無料
「くじらコラム」は月1回日刊水産経済新聞にて掲載されます。
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