世界最大のクジラの骨格標本まで展示! 下関市と縁が深い生き物の紹介が楽しい、市立しものせき水族館「海響館」 | 耳ヨリくじら情報 | くじらタウン

耳ヨリくじら情報

2020.12.11

世界最大のクジラの骨格標本まで展示! 下関市と縁が深い生き物の紹介が楽しい、市立しものせき水族館「海響館」

Share :

クジラが暮らす海のことを知りたくなったら、クジラと関わりの深い街の水族館を訪れてみてはいかが?

おすすめは、山口県下関市の市立しものせき水族館「海響館( かいきょうかん)。

日本海と瀬戸内海を結ぶ関門海峡に面している立地を活かし、窓際面をガラス張りにして、背景に関門海峡を望めるよう設計した水槽(写真上)など、見どころ満載の水族館です。水槽は、その名も「関門海峡潮流水槽」。下関を取り囲む日本海、関門海峡、瀬戸内海の3つの海を再現した水槽で、ウミガメやブリなどがいる日本海水槽、マダイやスズキ、エイなど多くの魚が展示されている関門海峡水槽、イワシの群れが頭上を泳ぐ瀬戸内海水槽など、それぞれ特徴を生かした水槽となっているため、違った魅力を満喫することができます。

下関市と言われて思いつく海の生き物はな~んだ?

さらに注目は、下関ならではの3つの生き物にスポットを当てた展示。そこで問題ですが、3つの生き物とはどんな生き物かわかりますか?

正解は、フグ、ペンギン、クジラです。

1つめのフグは、下関の名産としてよく知られていることをご存知の方も多いはず。海響館には、多種多様なフグ目魚類が展示されていますが、これほど種類豊富にフグ目魚類を展示している水族館は、世界でも海響館だけなのだとか。

2つめのペンギンがなぜ下関市と縁があるかというと、下関市が商業捕鯨の基地として栄えていた当時、捕鯨船の船員が南極大陸からペンギンを連れ帰ったから。以来、下関市でペンギンが愛されてきたことから、現在では「市の鳥」に制定。もちろん、海響館のペンギンたちもスタッフや市民に愛されており、野生の生息地を再現するなど、こだわりが詰まった国内最大級のペンギン展示施設「ペンギン村」でいきいきと暮らす姿を見ることができます。

ジェンツーペンギン、マカロニペンギン、ミナミイワトビペンギン、キングペンギン、フンボルトペンギンの5種類約140羽のペンギンが展示されており、ジェンツーペンギンが群れになって泳ぐイベント「ペンギン大編隊」は、心躍ること必至。愛らしい姿に見惚れるうち、今まで以上にペンギン好きになるはず 。

そして3つめのクジラは、ペンギンの下りでも紹介した通り、下関市がかつて商業捕鯨の基地として栄えた都市だから。館内にはシロナガスクジラの全身骨格標本も展示されており、地球上でもっとも大きな生物の迫力に圧倒されること間違いなしです。

ノルウェーで捕獲されたシロナガスクジラの全身骨格標本のほか、オウギハクジラやバンドウイルカの骨格標本も展示

ちなみにこのシロナガスクジラは、1880年代にノルウェー北部フィルマンク沖で捕獲されたもの。100年以上にわたって、同国トロムソ大学のトロムソ博物館に保管されていましたが、日本とノルウェーの共同研究「シロナガスクジラの亜種種別と地域的形態変異」の研究資料として日本にもたらされ、海響館で展示されるにいたったのだとか。
※現 ノルウェー北極大学

また、シロナガスクジラと並んで、オウギハクジラやバンドウイルカの骨格標本も展示されているので、大きさの違いなどをご自身の目で確認してみてくださいね。

クジラ同様、海に暮らす哺乳類たちが大活躍のショータイムも堪能したい

▲イルカショーの様子

そして、海響館を訪れたら絶対堪能したいのが、クジラの仲間であるイルカと同じく海に暮らす哺乳類であるアシカによるダイナミックな共演ショー。お互いがサインを出しあう「イルアシコラボ」など驚きのパフォーマンスの連続で、思わず何枚も写真を撮ってしまいますよ♪

■市立しものせき水族館「海響館
住所:〒750-0036 山口県下関市あるかぽーと6-1
Tel:083-228-1100

Share :